学科講習を受けました。中野先生の熱い語り口に頷くことばかり。
アパレル糸の秘密やら手芸糸との違いやら…。目から鱗。自分の知らなかったことがわかるって本当に楽しい。
シルク糸を手にする嬉しさと、「シルクだけが命をいただいてできている」という命の重みを感じる講習になりました。
小さい頃、隣の家が農家だったのだけれど、その庭にテントが張られ、お蚕さんを飼っていたのを思い出します。
隣町は扶桑というからには、実家の辺りの農家では、きっと繊維の街、一宮を支える繭を出していたのでしょう。
薄暗い中に、蚕の桑の葉を食む音とその匂いは今でも鮮明に思い出せます。大きくなって紙で仕切られた小さな部屋に1匹ずつ入れられたお蚕さんは、繭を作り、テントは静かになっていきました。
学校の理科の授業ではその蚕を飼って「完全変態」の学習をしたのも思い出されます。白くすべすべした蚕の背の手触りも懐かしい思い出です。
蚕を見ることもなくなってから、生糸を作る光景を映画で見ました。繭を煮てから糸を取るということは、蚕は蛾になれなって命を全うできないということを初めて知って、とても悲しい気持ちになったこともを今日、しみじみと思い出しました。
「シルクは命そのもの。ぞんざいにしてはならない」と言われた先生の言葉は身をもってリンクしました。
https://lab-brains.as-1.co.jp/article/knowledge/2022/01/14071/?amp